山梨 すいみん学校 ふとんの白根

ムートンのクリーニング工程について

昨日の続き。

昨日まで、ムートンの優れた特性と上手なお手入れ方法(メンテナンス)について約1週間にわたりお話してきましたが、今回はクリーニングの必要性とクリーニングの工程についてお話します。

ムートンは日頃のお手入れで、いいすいみん環境を提供してくれて、一年365日を本当に快適に、且つ気持ち良く眠ることのできるエアコン機能付きの天然繊維です。

そんなエアコン繊維もたまには大掃除をしてあげると、またさらに使い始めた時と同じような快適な空間を取り戻してくれるはずです。

そのためには、3〜5年(使い方、製品状態にもよりますが)に一度は、プロにチェック&アドバイスをしてもらいながらクリーニングメンテナンスをすることをお勧めします。

より清潔により快適により永く使えるように!

それでは、ふとんの白根でおこなっているムートンクリーニングの工程についてご紹介します。

1、お客様からムートンのお預かり(商品名・品番等の確認)

2、ムートン専用のクリーニング工場へ

3、クリーニング工場にて、ムートンの状態を確認(現状の写真撮影)

※問題のある場合は、お客様へご連絡

4、クリーニング(ドライ)開始

5、ドラムにてホコリ・ムダ毛の処理

6、アイロンで毛を伸ばし、毛の絡みなどを直す=ストレートパーマ

7、伸ばした毛を規格の長さにカットする

※毛の状態により⑥~⑦を数回繰り返す

8、手作業で細かな処理をする

9、再度、問題が無いか検品を行う(検査後、写真撮影)

10、検針後梱包

11、出荷⇨到着

12、ふとんの白根でチェック後、お客様にご連絡

という工程になります。

状態にもよりますが、約1カ月間ほどで仕上がりますので、楽しみにお待ちください。

ムートンの上手なお手入れ方法(メンテナンス)について3

昨日の続き。

昨日までは、心掛けの中で家庭で出来るメンテナンスをお伝えしましたが、今回はプロの手を借りてメンテナンス&チェックも含めてのお話です。

5、定期的にクリーニングをしましょう!

・ご自分で出来るこまめなメンテナンスの他にプロの目でチェックしてもらいながら最適なクリーニング(ドライクリーニング)をすることで、より快適に、またムートンの寿命を何倍にも長くすることが出来ます。

※プロにチェックしてもらうことで、洗毛=シャンプーの他に油脂分の補給=トリートメント、、繊維(毛)の長さ調整=カット、専用機械での繊維(毛)の整え=ブロー、裏生地の交換=パーツ交換、などなどを適切にアドバイスしてくれます。

※一般のクリーニング店では出来ない、または知識がない、という場合がありますので、ムートン製品をお取り扱いの専門店にお問い合わせください。⇨『安心してください! もちろん、すいみん学校 ふとんの白根では製品のお取り扱いやクリーニング・メンテナンスもさせていただきます。』

※クリーニングのタイミングは、使い方にもよりますが、3〜5年に1度は行いましょう!

明日は、ムートンクリーニングの工程についてお話します。

 

 

 

ムートンの上手なお手入れ方法(メンテナンス)について2

昨日の続き。

昨日の話は日々(毎回)の心掛けでした。

今回の話は、毎日のメンテナンスというよりは、たま〜に、気が付いたら、もしもの時、その程度の話ですが、大事なことなので覚えておいてください。

3、たまには洗髪(洗毛)しましょう!

・人間の洗髪やペットちゃんのシャンプー(グルーミング)同様に毛(繊維)の表面についた汚れを落として清潔感を保ちましょう!

※(羊毛)ウール専用洗剤が販売されていますが、頭髪用のシャンプー、リンスをお使いいただいてもOKです。

・軽い水性の汚れはシャンプーをぬるま湯で薄めてスポンジなどで軽く叩くように拭き、その後濡れたタオルで洗剤成分を拭き取りましょう!

※洗浄力の強い洗剤(シャンプー)は、羊毛本来の油分を根こそぎ洗い落としてしまいますので、仕上がりがギシギシしてしまいますのでご注意してください。

※油性の汚れの場合は、ベンジンを含ませた布などで叩き拭いた後、ブラッシングし、その後に洗剤を含ませた布で叩きとり、その後に濡れたタオルで洗剤成分を拭き取りましょう!

4、おしっこ(尿)汚れには即対応しましょう!

・お子さんやペットちゃんなどがお漏らしをしてしまった場合などは、出来るだけ早く中性洗剤と水で洗い落としてください。

その後は乾燥させてクリーニングに出しましょう!

※そのまま放置してしまいますと変色、異臭、バイ菌の増殖、繊維の劣化、などなどの原因にもなります。

もう少し明日に繋ぎます。

 

ムートンの上手なお手入れ方法(メンテナンス)について1

ムートンは、私たちの頭髪と一緒で生きた動物性繊維です。

永く快適に使うためには、毎日(毎朝)自分の頭髪や愛するペット(ワンちゃん・ネコちゃん)のヘアケアをメンテナンスする感覚と同様にするのがポイントです。

1、毎朝(毎回)ブラッシングすること!

寝る・座る行為は、上からの荷重(押しつぶされた状態)と汗などでヘタリや毛癖がついてしまうものです。

永く良い状態を保つには、使った後に元の状態に戻るのをサポートすること、日々のちょっとした心掛けがとっても大切です。

・朝起きたらすぐ(ちょっとウェットな状態の時)にブラッシングをしましょう!

※手ぐしでも良いので、毎回の心掛けが永く良い状態を保つポイントです!

※ヘタリや毛癖が強くなっていくとブラッシングもやりにくくなります。そんな時は、霧吹きなどで軽く濡らした状態でブラッシングしましょう!繊維を傷つけたり毛切れの防止になります。その後は、必ず干して乾燥を忘れずにしてください。干せない場合などは、ドライヤーなどの温風などによる乾燥でもOKですが、直風で長時間はやめましょう!

2、まめに干すこと!

・普段、使用しない時間帯は、風通しの良い場所で乾かしてください。

※たまに日光に当てての殺菌効果も有効ですが、直射日光(強い日差し)での長時間はやめましょう!繊維の痛みや日焼け(色あせ)の原因にもなります。

・2〜3週間に1度位のペースで、掃除機を使って毛と毛の間のホコリなどを吸い取ってあげましょう!同時に毛と毛の間に新鮮な空気が入って繊維のためにも良いですよ。

※布団たたきなどを使う場合は、強く叩きすぎないように心掛けて下さい。繊維の痛みや毛切れの原因にもなります。

続きはまた明日。

 

 

 

 

ムートン(羊毛)の優れた特性4

昨日の続き。

7番目の特性は、体圧分散性に優れている!

敷寝具(敷布団)として、とても重要なキーワードが《体圧分散》です。

皆さんの中には、寝る時間が長い方や寝たきりの方もいると思います。

その結果、寝だこ、褥瘡(ジョクソウ)などになってしまう方も少なくないと思います。

この寝だこ・ジョクソウは、自分の体重で皮膚や血管、筋肉などを長時間にわたり押しつぶした結果、皮膚や細胞などを痛めたり、傷つけたり、また同時にムレることによって雑菌を繁殖させたりと、悪い環境を作ってしまった結果起こる症状です。

その寝だこ・ジョクソウの改善には、ムートン敷布団が良い(優れている)と昔から言われています。

天然羊毛繊維は1本1本がコイル状になっていて、《クリンプ》と呼ばれる力強いスプリング機能が備わっています。

ムートンには1㎠あたり4000〜5000本の毛が密生しているため無数の点で支える天然のコイルバネの働きで体圧を分散し、毛細血管の血流維持をサポートしてくれているんです。

優れた通気性と体圧分散性のコラボが成す技で、寝だこ・ジョクソウの改善になるのです!

私も当然、ムートン敷布団を使用しますが、職業柄いろいろな多種にわたり体験するため毎日使うことは出来ませんが、やはり真夏、真冬など極端に季節が違う時に使うと、ムートンがいかに快適寝具なのかが良くわかります。

なので、ふとんの白根の営業車シートには、一年中ムートンの座布団を使っています。

そろそろ15年くらい使っていてペチャンコになっていますが、機能性は全くと言っていいほど衰えた感覚はありません。

使うキッカケになったのは、山梨の真夏はメッチャ暑い。真冬はメッチャ寒い。特に夏の営業車はシートがメチャクチャ暑くなり、モモの裏が汗びっしょりになっています。

まさにその環境改善に一役を担ってくれました。その後は、本当に快適な運転が出来ています。

明日はお手入れ(メンテナンス)の方法をお伝えします。