山梨 すいみん学校 ふとんの白根

ホメオスタシス機構

きょうは ホメオスタシス機構 についてお話しします。

まさに多くの方々が、なんぢゃいそれは??? 初めて聞いたょ! という反応だと思います。

なかなか聞きなれない言葉ですが、睡眠の調整には、サーカディアンリズムの他にもう1つ『ホメオスタシス機構』というシステムがあります。これは徹夜をした日の晩には寝不足を取り戻そうとする為に、より深く、より長い睡眠をとるという『恒常性』です。

断眠時間が長くなると睡眠欲求は増大し、ある一定量を超えると自分では制御出来ずに自然と眠ってしまいます。寝ることで睡眠欲求が減り、満たされると自然に眼が覚めるのです。このことを『ホメオスタシス機構』と言います。

睡眠は、サーカディアンリズム機構とホメオスタシス機構が、自然とうまく組み合わさって構築されているんですね。 人間の体は本当にすごいですね‼︎

明日は、『ノンレム睡眠とレム睡眠』について理解してみてください。

 

体内時計の調整

みなさん、こんなお話を聞いたことありますか?

実は、光のない世界(外部からの影響の無い環境)の中では、人間の体内時計は25時間であると言われています。

えっ!25時間?

1時間多いんじゃないの!?

ですよねぇ〜。

 

実はこの25時間の体内時計を24時間周期の地球環境に適応させる為には、毎日の修正(リセット)をする必要があり、実は皆さんも毎日知らず知らずのうちに体内時計の調整をしていたんです。それは毎朝、目覚めると同時に眼から皮膚から太陽の光を取り入れることで、その刺激が視交叉上核へ到達して体内時計がリセットされ、正しい時間を刻んでいるのです。

体内時計のリセットには、1000〜3000ルクス以上の光を15〜20分間位浴びることが必要と考えられています。今はLED照明が多く普及していますので、明るさは割と達していますが、蛍光灯の場合は1000ルクス以下が多いと思いますので、体内時計のリセットにはやや不十分な明るさと言えます。それに比べて、晴天時の屋外は 100000ルクス以上、雨天時でも8000ルクス程度はありますので、やはり毎日決まった時間に起床し、起きると同時に先ずはカーテンを全開にして、積極的に外光(特に日光)を浴びましょう!

特に幼児、小学生等の低年齢層から朝日を浴びる習慣がオススメで、大人になってからの身体能力の基礎作りに大きな影響を与えると確信しております。

しかし注意点もありまして、光を浴びる時間帯を間違えると逆効果となり、昼間以降に浴びることが多いと体内時計をさらに送らせてしまったり、または狂った時計となってしまうこともありますので、十分に気をつけてください。

特に最近は、夜間の交代勤務者や夜更かしを生活リズムにしてしまう方々が増えており、体内時計がずれてうまく調整が出来ず昼間に眠気との戦い、夜に眠れず睡眠のリズムがずれてしまい『睡眠リズム障害』に悩まされている方が多くなりました。

病気を引き起こさない為にも生活リズムを大切に、体内時計をリセットしてから1日をスタートさせましょう!

明日は『ホメオスタシス機構』についてお話しします。

ホメオスタシス??? なんぢゃそれ??

初めて聞きます! という方も少なくないと思います。

 

体内時計の存在

体内時計とは、ズバリ言うわよ!

サーカディアンリズムを生み出すシステムのことを『体内時計』と言います。

体内時計が私たちの身体の中に組み込まれていることは、遠方の海外旅行に行った時などに、まさに実感できます。

普段、私たちは日本国内の時刻に合わせて生活をしていますので、例えば飛行機に乗ってアメリカに行ったとすると、時刻が突然にして半日ずれてしまうわけです。しかし、体内時計は非常に頑固に構成されており、そう簡単に現地の時刻に修正されるわけではありません。旅行先で昼なのに眠くなるのは、まさに体内時計が日本国内での生活リズムを記憶している為に太陽が出ているにも関わらず、今は夜なんだ!と感違いして眠るように指令を出している証拠なのです。

名前の通り体内に埋め込まれている時計なので、普段の生活リズムでインプットされた内容を決まった時間に身体の細部に色々な指示を出しているのです。

例えば、そろそろ起きる時間だから体温を上げていこう。とか、そろそろ寝る時間だから下げよう。とか、そろそろエネルギーを補給しないと動けなくなるから嗅覚を鋭く食事をとることを意識させよう。とか日々本当に色々なサインをだしています。

体内時計は、毎日いい仕事してますねぇ〜! ありがたいですょ。

こんな重要な仕事をしている体内時計の中枢は、脳内の視床下部という場所の近くにある視交叉上核にあり、常にコントロールされているんです。この視交叉上核が24時間体制で活動と休止を繰り返してサーカディアンリズムが正常に生まれているんですね。

だからこそ、今晩も脳や身体をゆっくり休めて明日のいい仕事に備えてあげましょう!

明日は『体内時計の調整』についてお話しさせていただきます。

 

サーカディアンリズム(1日周期の体の変化)

私たち人間の身体の機能は、起きている時も眠っている時も刻々と変化しています。私たちが毎朝決まった時間に起きて、毎晩決まった時間に眠りにつくのを繰り返すように、多くの身体の機能も1日の周期(リズム)で変化を繰り返しています。例えば、体温や血圧などは、明け方に最も低くなり、夕方には最も高くなるという周期(リズム)を毎日繰り返しています。

糖分、タンパク質、脂質の代謝に関与し、代謝を活発にするコルチゾールというホルモンの分泌には、起床前後の早朝に最大となり、就寝直後に最低になる周期(リズム)があります。

このような1日周期の身体の変化を『サーカディアンリズム』といいます。

  • サーカディアンとは、約1日という意味なのです。

このリズムを毎日規則正しく生活することが健康維持にとって、結構大切なんですよ!!

みなさんの周りの人(特にお年寄りの方)を観察してみると健康な人ほど毎日決まった生活リズムを大切にしていると思います。ぜひ良いことは早速に真似してみることから始めましょう!

  • コルチゾールは、副腎皮質ホルモンで、炭水化物、脂質、たんぱく代謝を制御する必須ホルモンのことで、ストレスによっても発散されます。

明日は『体内時計』の存在を注目してみましょう!

 

睡眠が必要な理由

みなさんは、睡眠がどのくらい必要ですか?

中には、あんまりいらないんだよねぇ〜!というショートスリーパーの方もいます。

しかし、一般的に睡眠は、疲れた身体を休ませたり回復させたりするのに必要なんです。というより積極的に脳内を休息や整理整頓させるためのシステムとして考えられています。

私たち人間は、生物の中で非常に高度な知的な活動を行う為に他の動物に比べて大脳が大きく発達しているんだそうです。私たちは、この大脳を毎日フル回転させて活動をし生活をしています。

激しい運動などで身体を酷使した時に休息が必要なのと同様に、頭を使えば使うほど脳も疲労するために脳にも休息が必要となります。脳が疲れると脳自身に休息を取るようにSOS信号を出します。このSOS信号こそが『眠気』なのです。この眠気については様々に諸説ありますが、睡眠をとることで脳も身体もリフレッシュされ、元気よく活動ができる様になるそうです。

では、眠らないとどんなことが起きてしまうのか・・・?

皆さんも何回か経験していることと思いますが、睡眠不足の翌日は仕事や勉強に身が入らず、集中力も散漫になり失敗や間違いなどをしてしまったことでしょう! このように、睡眠によって脳の疲れをきちんと取らないと思考能力が低下して身体機能にも大きな影響をきたしてしまいます。

なななんと、1986年1月に起きたスペースシャトル『チャレンジャー』(NASA)の爆発事故の原因について、NASAは最終的に睡眠不足による人為的な原因との最終結論を出しているそうです。

今晩も早めの睡眠をオススメいたします。

明日は、『サーカディアンリズム』1日周期の体の変化についてお話しします。