山梨 すいみん学校 ふとんの白根

寝具の役目5

昨日の続き。

今日は、《カバー類》についての役目を確認していきましょう!

各カバー類も毛布類と同様ですが、主な役目としては、お布団本体に汚れをつけないように防止することです。

こちらも素材は天然繊維のものをお勧めしますが、ここで重要なのが糸(繊維)の太さ(番手)です。

このことはお布団本体にも共通することで、糸の太さが太いものほど強そうで、細いものほど弱そうなイメージですが、実はカバー類を始め側地(布)と云うものは、基本的に(織り方は別として)縦糸と横糸の形成で仕上がっています。

その為、同じ10cm四方の中に、細い糸の方がたくさん入り、太い糸はあまりたくさん入りません。結果1本では弱い糸でもたくさん使って仕上がった1枚の布は、とても強度に優れ、且つしなやかで、目詰りも良く、汚れも通しにくく、汗の吸収も良くなります。

購入する時はもちろん多少高価になりますが、使用年数(消耗年数)や使い心地、お布団本体やカラダとの馴染みの良さなどを比較対象すると、逆に安価になると感じます。

そして次に、なかなか気づかないことですが、カバーの色には心理的に重要な役目があることをお伝えしたいと思います。

基本的には、使用する皆さんの好みの色で選ばれていることが多いことと思います。

そのこと自体はとても良いことで、好きな色に包まれて眠る幸せが一番重要だと思います。

しかし、色の持つパワーや意味などを知って、理解して使いこなしていくと日々の気分が良くなったり、体調が良くなったり、または幸運を感じてきたりもしてきます。

私自身、色に関しては専門家ではなく知識がまだ乏しいものですから、ぜひ専門家にお尋ねいただきたいのですが、昔から言われている基本的な寝具カバーに適した色は、白(ベージュ)系:今日1日の心身の汚れを吸い取る清潔な色、パステル調の暖色系:心身を心地よく温める色、パステル調のグリーン(パープル)系:心身を落ち着かせる色、パステル調の寒色系:興奮した状態を沈静化する色、などなどです。

そんなこと言っても、目をつぶって眠っているのに関係ないじゃん!と思われますが、実は睡眠に入る直前の景色はとても大切であり、もっと言うと実は人間の肌は、色を察知して自律神経に影響を与えている(左右している)ことも分かっております。

目の不自由な盲目の方に色布を肌にのせて何色か質問するとほぼ99%の確率で正解するそうです。

また、目の不自由でない方にも同じことをしても、(時間はかかりますが)ほぼ6割の方が正解したようです。

いずれにしても、黒色を始め濃い目の色や激しい色は寝具には適さないようですが、ご自分が心落ち着く色をやはり季節によって変えてみることが良いと思います。