真綿と綿わたの素材の違いについて
昨日の続き、真綿(まわた)と綿わた(めんわた)の素材の違いについてお話します。
とは言っても今日は、真綿の素材だけですすめていきます。
まず、先日の確認もしながらですが、真綿(シルク)とは何でしょう!
シルクは、蛾(が)の幼虫である蚕(かいこ)が成虫になる過程で口から糸を自分の周りに吐き出し、自分を囲うための繭玉を作ります。(その中で成虫になるまで過ごすんですね〜)
繭玉の役目としては、諸説さまざま言われておりますが、外敵や太陽の紫外線などから身を守る役目をしている。と云うのが一番有力だと言われています。
繭玉の中は、常に湿度と温度を一定に保ち、まさに快適な睡眠環境の中で蚕は過ごしています。
その繭玉を作る生糸が、シルクなのです。
そして、その繭玉を茹でて柔らかくし、20センチほどの角状に引き伸ばしたものを『真綿』といい、その真綿をさらに引き伸ばし幾重にも重ねて出来たものが『真綿ふとん』になるのです。
素材の特徴としては、人間の皮膚と同じタンパク質(18種類のアミノ酸)から構成されていて、真珠玉の光沢と似た美しい光沢があり、とても軽くなめらかな肌触りで、人間の肌ととても相性がいいです。
また、動物性の天然素材なので化学繊維のような静電気などは一切発することなく、逆に人間の体内に溜まった静電気を吸着してくれたりもします。
特に、吸湿性、保湿性、放湿性に優れているので、アレルギー体質の方や乾燥肌の方、また傷口の保護などにはとても有効で、まさに最適な素材です。
吸湿性に関しては、綿わたの1、7〜1、9倍(両素材のレベルによっての違いの差)もあり、さらに放湿性も抜群に良いので、夏の蒸し暑い日や寝ながらの大汗かいた時でも常に吸湿・放湿を繰り返し、表面状態は、夏はサラッとして冬はカラッとしていて、一年を通し常に快適を保ってくれます。
そのため肌を清潔に保ち、水虫などバイ菌の症状などにも有効で、水虫症状の方やアトピー、床ずれなど皮膚病などの防止や治療にとても有効です。
水虫の方は、シルク繊維の五本指靴下をオススメします。(改善に関しては、個人差はありますけどチャレンジしてみてください!)
あと、喘息や咳き込む方は胸部(肺臓)にあてていると症状が穏やか(楽に)になり、改善される方もいます。
また耐熱性にも優れていることや有毒ガスなどに対しての簡易マスクにもなる特徴もあるようです。
今日はこのへんで終わりますが、明日も真綿の素材の続きをしましょう!