山梨 すいみん学校 ふとんの白根

すいみん環境/寝室の温度と湿度

今日からは、何回かに分けて『すいみん環境』について一緒に考えていきたいと思います。

この『すいみん環境』は、言い換えると『寝室の環境』と云うことですが、これは睡眠のことをお話しする上では基本のテーマになりますので、常に気にして考えてみてくださいね。

まず初めは、すいみん環境にとって一番大切なこと『寝室の温度と湿度』について進めていきます!

本来は、今日は温度について、そして明日は湿度について、分けてお話しすることがいいのですが、この『温度と湿度』はセットで考えていただく方が解りやすいと思いますので、ご承知下さいませ。

それでは早速ですが。

皆さんもご存知の通り日本には四季がありますよね! 実は地球上の全世界をみてもこの四季があるのは、ほんの数カ国だけだそうです。特にこの山梨県は盆地という地形上、一年を通じての(屋外での)夏〜冬の温度差は約50度近くに変化します。

しかし、ここ近年では一般家庭に空調設備が普及し、さらには建物自体の気密性や断熱性などがすごく進化したために屋内環境に関して見てみると、北は北海道から南は九州まで、地域の差があまり感じられなくなったと思います。

リビングを始め、寝室には空調設備が当然のように設置されて、特に真夏の暑苦しい(寝苦しい)といったことは、かなり改善しているようです。

その反面、屋外と屋内の温度差が大きすぎると、体温調整機能が変化の対応にうまく機能出来なくなることがあり、ダルさを感じたり、夏なのに冷え性になったり、または夏風邪をひきやすくなったりと、体調管理が難しくなっているのも実情です。冷房の効き過ぎには十分注意しましょう!

参考までに、一般的に快適に眠れる寝室内の温度・湿度は、

夏 : 室温度 26〜28度、 室湿度 50%前後

冬 : 室温度 11〜13度、 室湿度 50%前後

と言われています。

基本的には、室温度よりも室湿度を常に50%前後にコントロールすることで快適な環境で生活リズムも整いやすいと考えられます。

以上のことを踏まえると、蒸し暑い夏場は、就寝時に体温が低下しにくく発汗量も多くなるため、寝具は熱のこもりにくい通気性のいい、湿気を溜めにくい吸湿性と放湿性が優れているものを選ぶことをオススメします。

寒い冬場は布団の中の温度が必要以上に奪われないような保温力に優れた、且つ吸湿性に優れた寝具がいいと思います。

また、寝具を干さずに使用し続けると、寝具内に湿気が溜まり、寝具の吸湿性能も大きく低下してしまいますので、定期的(出来るだけこまめに)に太陽の力で日干し(殺菌など)をしたり、日中出来ないようでしたら、布団乾燥機や除湿機をおおいに活用して寝具の吸湿性機能・保温力を維持できるようにする心がけも寝具メンテナンスとしてとても大切なことですので、出来るだけこまめに行っていきましょう!

明日はもう一度『寝床内気候』をおさらいしながら『寝床内の温度・湿度の変化』についてお話しさせていただきます。