ノンレム睡眠とレム睡眠
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みなさんも1度は聞いたことがある言葉だと思いますが、睡眠は『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』と二つの異なった眠りに区別されています。これまで一般的には、レム睡眠は身体の休息で、ノンレム睡眠は脳の休息と言われてきました。それは、レム睡眠中に最も筋肉が弛緩することからそのように考えられてきました。これは、あながち間違いではありませんでしたが、近年の研究では筋肉の弛緩は、夢などの脳の働きに体が連動してしまい、危険な目に遭わないように筋肉への神経伝達を止めていると考えられるようになってきました。
レム睡眠時の特徴は、起きている時の状態に近い脳波をしており、眼球が素早く動いています。記憶の整理整頓や固定化など脳の機能に関する多くの働きをその中で行っており、自律神経も交感神経が優位になったりするなどの特徴(自律神経の嵐とも呼ばれている)があります。
ノンレム睡眠は4つの睡眠の深さに区別され、更に深い眠りと浅い眠りに区別されます。専門的に言うと浅い眠りを浅睡眠と言い、深い眠りを深睡眠、又は余波睡眠と呼んでいます。全睡眠の前半に多く出現する深い眠りでは、成長ホルモンや抗体などの分泌が盛んに行われ、身体の修復をしています。また、脳は休んでおり、疲れを回復させている状態です。
レム睡眠とは:Rapid Eye Movement 急速眼球運動を伴う眠り
眠っている状態でも目玉が動き、脳が覚醒状態に近い浅い眠り。
ノンレム睡眠とは:Non Rapid Eye Movement レム睡眠ではない眠り
ぐっすりと熟睡した状態の眠り。(睡眠の深さを4段階に分けている)
明日は『健康な日本人の平均体温』についてお話しします